hiroohiのメモ

はてななのでITやスタートアップ周りの話(ほとんどが自分への備忘録だけど)を書いています。

中野愛子さんに会った

会社の社内報にFさんが載るということで、取材がきた。
社内報の表紙写真の担当は、中野愛子さん。
昔からすごく好きなフォトグラファーだったので、(自分の取材ではないけれど)楽しみにしてました。

彼女を知ったのは、大学を卒業する前後だったと思うけれど、水戸芸術館の企画展で長島有里枝Hiromix世代のフォトグラファーを集めたものをやっていて、その中の企画で、水戸周辺をテーマに写真を撮ってくださいというのがあった。
基本的にあのムーブメントって、自分の世界に浸って取る感じだったから、案の定テーマに沿った写真はそれはしょぼいものだったんだけど、唯一強烈な印象があったのは彼女。
彼女は水戸の街中に出て、一般のヒトをたくさん、一人ずつ撮った作品だったんだけど、全てのヒトとの(心理的)距離がものすごく近くて、その人柄、その場の雰囲気がストレートに表現されていた。
おそらく一人ひとりの取材時間てすごく短い時間のはず。その中でこれだけ表現できるってものすごい才能だなと思った。
その彼女が社内報の表紙をやるようになって数年たつけど、その作風は相変わらずで、毎月楽しみにしてました。

初めてお会いした彼女は、見た目は海の家で働いてそうなサーファーって感じ?で、想像通りとてもフランク。
そして撮影スタイルもフットワークが軽くて、年季の入ったOM-4を手持ち手巻上げで、常に被写体と話しながら、インタビュー中は黒子になりながら、自分の足で距離の調節をしながらシャッターを切っていく。普通取材に来るカメラマンてほぼ100%デジカメ・ストロボは天井バウンズ・三脚持参と大掛かりだけど、明らかに違う。それが想像通りでもあり想像以上でもあったんだけど、あの写真が生まれる技術だったんだなあと、とても勉強になった。

写真は画素とか、一眼だときれいとか、高級なカメラがえらいとかじゃなくて、自分の足で、リズムで、コミュニケーションが、いい写真を撮るための重要なファクターであることを再認識しました。

がんばるぞ。